オンラインでの開業届には注意しましょう
しくじりのおかげで、開業届に詳しくなった私が、おすすめの開業届の提出方法をお伝えします。
開業届とは
開業届とは、個人事業を開業したことを届け出る書類のことです。
事業を開始してから1ヶ月以内に提出することが推奨されていますが、提出しないことによる罰則はありません。

開業届の提出先
- 税務署に書類を提出する
- オンラインで申請する
開業届のベストな提出方法
結論から言うと「税務署に書類を提出する」ことをおすすめします。
なぜなら、「確実であり、提出した書類の写しをもらえるから」です。そんなことかと思われるかもしれませんが、意外とこれが大事です。
私のしくじり
まず私のしくじりからお伝えすると、私は最初オンラインで提出しようとしました。オンラインの方が提出した証拠が残るし、わざわざ税務署に行くなんて面倒くさい!と思っていたからです。
これが大きな落とし穴でした。
私は当初「Freee」というSaasの「Freee開業」を利用していました。Freee自体は個人事業主や中小企業の会計管理をサポートする優秀なツールです。そのため、開業した今でも「Freee会計」を使っています。
しかし、「Freee開業」においては、この限りではありません。
「Freee開業」は「e-tax」と連携し、開業届をオンライン上で作成してくれるツールです。そのままオンラインでの提出まで完了です。
ここからが大事です!
ただ、無料会員だと「あたかも開業出来たかのように見えるが、実際は開業出来ていないから」です。
私自身、当初無料会員だったのですが、必要項目に記入し、オンライン上で提出しました。すると、「開業おめでとうございます!」というポップアップが表示され、開業出来たと安心していました。
実際の画面

後日、「法人カード」と「屋号付きの銀行口座」を作成しようとすると、「開業届の控え」が必要だということが分かりました。オンライン上では開業届の控えがもらえません。
そのため、結局税務署に行きました。
しかし、税務署に行くと衝撃の事実を知ります。
税務署:「StudioTegamiの開業届は提出されていませんよ」
私:「え!?」
そこで、Freeeユーザーによる同様のミスが多発していることを税務署の方に教えてもらいました。私は、その場で書面で開業届を再度提出し、事なきを得ました。
「開業届控え」は大切に保管する
税務署で提出すると、その場で「開業届控え」を貰えます。
「開業届控え」は、今後自身の事業を証明する書類として何度も使うことになります。
- 法人カード作成
- 屋号付きの銀行口座開設
- 取材等
ただし!再発行は出来ないので、注意が必要です!
「閲覧証明」を申請すれば、税務署で”見て写真を撮るだけ”なら出来ます。
ただし公的書類としては使えません。←これもしくじった時に、学んだ知識です。
所要時間
待ち時間にもよると思いますが、基本的に書類の記入が済んでいれば「1時間」ほどで完了します。
結論
- 開業届はオンラインではなく、税務署に行き提出すること!
- 開業届控えは絶対に保存!
- 再発行は出来ないため。
- 法人カードや銀行口座開設に提出を求められるため。
- もしオンラインで開業届を出したい場合、Freee開業に注意!有料員会員になるべし。(ただし、有料会員にとなり、開業届を提出出来たとしても、開業届の控えは貰えません。)